雷鳴館

なんだか色々な流れから
ぼくらは森の中でピクニック的なものを楽しんでリフレッシュをしていた
ぼくはうろつく鶏を眺めたり
排水溝で残飯をあさるカエルを眺めたり
戦闘力の高そうな昆虫が群れているのを眺めたりしていた
そのうち
「あれ?こんなところに道なんてあったっけ?」
「その先は危ない!」

とかそんな声がする
何事かと思って近づくと
さっきまでは無かった脇道があり、その先に怪しげな館(洋館)が見える
ぼくはすぐに「あ、アレは雷鳴館だ」と分かった
何故なら前の夢に出てきたからだ
「クソッ!しょうがねぇな!」と思いつつ
連れの中で一番大切な女の子の手を引いて
来た道を引き返し途中にある家に入る(因みに普通の木造一戸建てだ)
うむ、この家は前のときにもあったし・・・、隠し扉から天井裏の隠し部屋にいけるのだ
天井裏に行くと、おかっぱ頭の和服の少女が迎えてくれる
「ようこそいらっしゃいました・・・」
物静かに、おしとやかな感じで少女が喋る
ぼくは「チッ」と舌打ちをする
前回の夢の中では散々ループにつき合わせた上にやたらとぞんざいに扱ってくれたくせに・・・
と、おもったが
そういえば前回のラストで因果を修正するためにリセットが入ったことを思い出した
とはいえ、この調子で喋られたんじゃぁこっちが落ち着かない
「いや、いつもどおりの口調でいいよ」と言う
少女はちょっと驚いた顔をするけど、すぐに以前のような小悪魔のような顔になって
「あ、そう。じゃぁ取りあえず窓の外を見て」と言う
この頭の回転の速さが好きなのだ
それで窓の外を見ると
見ると・・・
何が見えたんだっけ・・・